2文しか話せない初心者が英語会話を続けられる練習法とは?
英語を勉強し始めたばかりの頃は、話したい気持ちはあっても、自己紹介や簡単な返事だけで会話が終わってしまうことがあります。
たとえば、相手から好きな食べ物について聞かれたときに、
「Yes.」
「I like pizza.」
と答えたあと、何を言えばよいのかわからなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
会話が止まると沈黙が気になり、「もっと単語や文法を覚えてから話したほうがよいのかもしれない」と不安になりますよね。
しかし、英会話を続けるために、最初から長い英文を話せる必要はありません。
短い返事に「理由」と「質問」を加えるだけでも、英会話は続けやすくなります。
この記事では、2文しか話せない英会話初心者に向けて、会話が続かない原因や覚えておきたい質問フレーズ、具体的な練習方法をわかりやすく解説します。
目次
- 英会話が2文で止まってしまう3つの理由
- 初心者が英会話を続けるための基本の型
- 会話をつなぐ初心者向け質問フレーズ
- 英会話を続けられるようになる練習ステップ
- 一人でもできる英会話の練習方法
- 英会話が続かないときに意識したいポイント
- 英会話初心者のよくある質問
- まとめ|答え・理由・質問の型で会話を続けよう
英会話が2文で止まってしまう3つの理由
英会話初心者が2文程度で話せなくなるのは、英語の才能がないからではありません。
多くの場合、英単語や英文法の知識よりも、「会話の広げ方がわからないこと」が原因です。
英会話が続かない主な理由を理解しておけば、自分に必要な練習も見つけやすくなります。
会話を広げる質問の型を知らない
英会話が止まってしまう大きな理由は、相手に何を質問すればよいのかわからないことです。
日本語の会話では、私たちは意識せずに相手の話を繰り返したり、理由を聞いたり、関連する話題を質問したりしています。
ところが、英語になると正しい文章を作ることに集中してしまい、会話のキャッチボールまで意識できなくなります。
その結果、質問に答えたところで会話が終わってしまうのです。
会話を続けるためには、難しい表現を覚えるよりも、まずは次のような短い質問を使えるようにすることが大切です。
- How about you?(あなたはどうですか?)
- Really?(本当ですか?)
- Why?(なぜですか?)
- What do you mean?(どういう意味ですか?)
短い質問でも、相手が話すきっかけを作れます。
正しい英文を作ろうとしすぎている
「文法を間違えたら恥ずかしい」「発音が間違っていたら伝わらないかもしれない」と考えすぎることも、英会話が続かない原因の一つです。
頭の中で完璧な英文を作ろうとしているうちに、会話のタイミングを逃してしまいます。
初心者のうちは、文法の正確さよりも、自分の気持ちや考えを相手に伝えることが大切です。
たとえば、次の英文は文法的に正しい文章です。
I like pizza because it is delicious.
しかし、すぐに文章が思い浮かばない場合は、次のように短く区切っても問題ありません。
I like pizza.
It’s delicious.
一度に長い英文を話そうとせず、知っている単語や短い文章を組み合わせて伝えてみましょう。
答えだけで会話を終わらせている
相手の質問に対して「Yes」「No」「I like it」だけで答えると、相手は次に何を聞けばよいのかわからなくなることがあります。
たとえば、次のような会話です。
A: Do you like cooking?
B: Yes.
間違った受け答えではありませんが、会話を広げる情報がほとんどありません。
そこで、理由や質問を一つ加えてみます。
A: Do you like cooking?
B: Yes. I like making pasta. How about you?
答えに情報を少し付け足すだけで、相手も次の話をしやすくなります。
英会話を続けるためには、「質問に正しく答える」だけでなく、「相手が返しやすい情報を渡す」ことが重要です。
初心者が英会話を続けるための基本の型
英会話初心者は、「答え+理由+質問」の型を使うと会話を続けやすくなります。
毎回ゼロから文章を考える必要はありません。
あらかじめ会話の型を決めておけば、簡単な単語しか知らなくても3文程度まで話を広げられます。
1文目で質問に答える
最初の文章では、相手から聞かれたことに短く答えます。
A: Do you like music?
B: Yes, I do.
最初から詳しく説明しようとする必要はありません。
まずは「Yes, I do」「No, I don’t」「I like it」など、簡単な文章で答えましょう。
2文目で理由や具体例を付け加える
次に、好きな理由や具体的な情報を一つ付け加えます。
I like pop music.
または、becauseを使って理由を説明してもよいでしょう。
I like pop music because it is fun.
難しい理由を考える必要はありません。
- It’s fun.(楽しいからです)
- It’s interesting.(おもしろいからです)
- It’s easy.(簡単だからです)
- It’s delicious.(おいしいからです)
- It’s relaxing.(リラックスできるからです)
このような短い理由をいくつか覚えておくと、さまざまな話題で使えます。
3文目で相手に質問を返す
最後に、相手にも同じ質問を返します。
How about you?
これだけで、相手が話す番になり、会話のキャッチボールが続きます。
3つの文章をつなげると、次のようになります。
I like pop music.
It’s fun.
How about you?
難しい単語や長い文章を使っていなくても、自然な受け答えになっています。
英会話を続けるために大切なのは、長く話すことではなく、相手に会話を返すことです。
会話をつなぐ初心者向け質問フレーズ
会話が止まりそうになったときに使える質問フレーズを覚えておくと、沈黙への不安を減らせます。
すべてを一度に覚える必要はありません。
まずは自分が使いやすい表現を3つ程度選び、繰り返し練習してみましょう。
How about you?|あなたはどうですか?
How about you?は、自分が答えたあとに同じ質問を相手へ返せる便利なフレーズです。
A: What food do you like?
B: I like sushi. How about you?
趣味、仕事、食べ物、旅行、休日の過ごし方など、さまざまな話題で使えます。
何を質問すればよいかわからないときは、まずHow about you?を使ってみましょう。
Really?|本当ですか?
Really?は、相手の話に興味を示すときに使える短いフレーズです。
A: I went to Canada last year.
B: Really?
Really?と言ったあとに、簡単な質問を加えると会話がさらに広がります。
Really? How was it?
本当ですか?どうでしたか?
短い相づちですが、相手に「もっと話を聞きたい」という気持ちを伝えられます。
Why?|なぜですか?
相手の好きなものや意見について、理由を聞きたいときに使えます。
A: I like winter.
B: Why?
ただし、Why?だけでは強い印象になることもあります。
余裕がある場合は、次のように聞いてみましょう。
Why do you like winter?
なぜ冬が好きなのですか?
初心者のうちは、すぐに文章が出てこなければWhy?だけでも構いません。
What about you?|あなたはどうですか?
What about you?も、相手に同じ質問を返すときに使える表現です。
基本的にはHow about you?と近い意味で使えます。
A: I usually watch movies on weekends. What about you?
B: I usually play games.
会話練習では、まずHow about you?かWhat about you?のどちらか一つを使えるようにしておきましょう。
What kind of ~ do you like?|どんな~が好きですか?
相手の答えをさらに詳しく聞きたいときに便利な質問です。
- What kind of music do you like?(どんな音楽が好きですか?)
- What kind of movies do you like?(どんな映画が好きですか?)
- What kind of food do you like?(どんな食べ物が好きですか?)
「好きですか?」で終わらず、「どんな種類が好きですか?」と聞くことで、会話の内容を深められます。
How was it?|どうでしたか?
旅行、イベント、映画、食事など、相手が経験したことについて感想を聞くときに使えます。
A: I went to Osaka last weekend.
B: How was it?
短くて覚えやすく、日常英会話で使いやすい質問フレーズです。
英会話を続けられるようになる練習ステップ
英会話を続けられるようになるには、長い文章の暗記よりも、短い受け答えを繰り返し練習することが大切です。
ここからは、英会話初心者が取り組みやすい練習方法を順番に紹介します。
ステップ1.相手の発言を繰り返す
まずは、相手が言った内容の一部をそのまま繰り返す練習です。
A: I like pizza.
B: You like pizza?
相手の言葉を繰り返すだけでも、「あなたの話を聞いています」という反応になります。
次のような会話も可能です。
A: I went to Kyoto yesterday.
B: Kyoto?
すぐに質問が思い浮かばなくても、重要な単語を繰り返せば会話の間をつなげられます。
慣れてきたら、繰り返したあとに質問を加えてみましょう。
You like pizza? Why?
ピザが好きなのですか?なぜですか?
ステップ2.Yes・Noのあとに一文加える
YesまたはNoだけで答えず、自分の情報を一文付け加えます。
A: Do you like sports?
B: Yes. I like soccer.
A: Do you cook every day?
B: No. I usually eat out.
最初はbecauseを使わなくても構いません。
「Yes・No+短い一文」を意識するだけでも、相手が話題を広げやすくなります。
ステップ3.becauseで理由を付ける
短い返事に慣れたら、becauseを使って理由を説明してみましょう。
I like pizza because it’s delicious.
I study English because I want to travel.
I like summer because I can go to the beach.
理由を加えることで、相手が次の質問を見つけやすくなります。
たとえば、「旅行したい」と答えれば、相手は行きたい国や旅行経験について質問できます。
難しい理由を考えるのではなく、普段よく使う理由をいくつか準備しておくのがおすすめです。
ステップ4.How about you?で逆質問する
自分の答えと理由を伝えたら、How about you?で相手に質問を返します。
A: What do you do on weekends?
B: I usually watch movies because it’s relaxing. How about you?
自分だけが長く話す必要はありません。
相手に質問を返すことで、話す時間を確保しながら次の返答を考えられます。
初心者にとって、逆質問は会話を続けるだけでなく、考える時間を作るためにも役立ちます。
ステップ5.答え・理由・質問の3文を練習する
最後に、次の3つをセットにして練習します。
- 質問に答える
- 理由や具体例を伝える
- 相手に質問を返す
たとえば、好きな食べ物について聞かれた場合は次のように答えます。
I like pizza.
It’s delicious and cheap.
How about you?
英語を勉強する理由について聞かれた場合は、次のように答えられます。
I study English.
I want to travel abroad.
How about you?
最初は短い文章で十分です。
同じ型を使って、食べ物、趣味、仕事、旅行、休日などの話題を練習してみましょう。
一人でもできる英会話の練習方法
英会話の練習相手がいなくても、答え・理由・質問の型は一人で練習できます。
実際の会話で使えるようにするためには、英文を読むだけでなく、声に出して練習することが重要です。
よく聞かれる質問への答えを準備する
まずは、英会話で聞かれやすい質問を選び、自分なりの答えを作ります。
- What do you do?(仕事は何をしていますか?)
- Where are you from?(出身はどこですか?)
- What do you do on weekends?(週末は何をしますか?)
- What food do you like?(どんな食べ物が好きですか?)
- Why are you studying English?(なぜ英語を勉強しているのですか?)
それぞれの質問に対して、3文で答えてみましょう。
I’m from Osaka.
Osaka has a lot of delicious food.
Where are you from?
自分に関係する内容で英文を作ると、実際の英会話でも思い出しやすくなります。
一人二役で会話を音読する
質問する人と答える人の両方を、一人で演じる練習方法です。
A: What food do you like?
B: I like sushi because it’s delicious. How about you?
A: I like pasta.
B: Really? What kind of pasta do you like?
文字を見ながらでもよいので、実際に声に出して練習しましょう。
慣れてきたら文章を見ずに話してみます。
同じ質問に3通りの答えを作る
一つの質問に対して複数の答えを考えると、使える単語や表現が増えていきます。
たとえば、「週末は何をしますか?」という質問に対して、次のような答えを作ります。
I watch movies because it’s relaxing.
I go shopping with my friends.
I stay home and study English.
毎回同じ英文を暗記するだけでなく、少しずつ内容を変えることで、実際の会話にも対応しやすくなります。
自分の声を録音して確認する
スマートフォンの録音機能を使い、自分が英語で答えている声を録音する方法も効果的です。
確認するポイントは、発音の細かな正確さではありません。
- 途中で長く止まっていないか
- 声の大きさは十分か
- 答え・理由・質問の3つを言えているか
最初は文章を見ながら録音し、慣れてきたら何も見ずに答えてみましょう。
オンライン英会話で同じ型を使う
一人練習に慣れてきたら、オンライン英会話などで実際に使ってみましょう。
レッスン中に毎回新しい表現を使う必要はありません。
まずは、次の3つを使うことを目標にします。
- becauseで理由を伝える
- How about you?で質問を返す
- Really?で相手の話に反応する
覚えたフレーズを実際の会話で繰り返すことで、考えなくても口から出やすくなります。
英会話が続かないときに意識したいポイント
練習していても、すぐに英文が出てこなかったり、会話が止まったりすることはあります。
英会話初心者は、次のポイントを意識しておきましょう。
長く話そうとしなくてもよい
英会話を続けることと、自分が長時間話し続けることは同じではありません。
一文を短く区切り、相手に質問を返すだけでも会話は成立します。
たとえば、次のような短い文章で十分です。
I like coffee.
It’s relaxing.
How about you?
長い英文を一つ話そうとするよりも、短い文章を3つ話すほうが初心者には取り組みやすいでしょう。
同じフレーズを何度使ってもよい
「毎回違う表現を使わなければならない」と考える必要はありません。
How about you?やReally?は、さまざまな場面で繰り返し使えます。
最初は少ないフレーズを何度も使い、自然に言えるようにすることが大切です。
使える表現が定着してから、少しずつ新しい質問フレーズを増やしていきましょう。
単語だけでも反応する
文章が思い浮かばないときは、相手が話した重要な単語を繰り返してみましょう。
A: I’m going to Australia next month.
B: Australia?
このあとにReally?やWhy?を加えることもできます。
Australia? Really?
完璧な文章が出てくるまで黙るよりも、短い言葉で反応したほうが会話は続きやすくなります。
わからないときは聞き返す
相手の英語を聞き取れなかったときに、わかったふりをする必要はありません。
次のフレーズを使って聞き返しましょう。
- Sorry?(すみません、もう一度お願いします)
- Could you say that again?(もう一度言ってもらえますか?)
- Could you speak slowly?(ゆっくり話してもらえますか?)
- What does that mean?(それはどういう意味ですか?)
聞き返すことも、英会話を続けるための大切なコミュニケーションです。
沈黙を失敗だと思わない
日本語で話しているときでも、次に何を話すか考える時間はあります。
英会話中に数秒沈黙したとしても、失敗ではありません。
考える時間が必要なときは、次の表現も使えます。
Let me think.
少し考えさせてください。
Well…
ええと……。
このようなつなぎ言葉を使えば、無言になることを避けながら次の文章を考えられます。
英会話初心者のよくある質問
英会話が続かないことに悩んでいる初心者から、よく寄せられる疑問に回答します。
単語しか出てこないのですが大丈夫ですか?
最初は単語だけでも問題ありません。
相手が「I like Italian food」と言ったときに、「Italian food?」と繰り返すだけでも反応になります。
知っている単語に表情やジェスチャーを加えれば、自分の気持ちを伝えることも可能です。
単語だけの反応に慣れたら、次はReally?やHow about you?を付け加えてみましょう。
英会話では何文話せればよいですか?
初心者は、まず3文を目標にするのがおすすめです。
- 1文目:質問に答える
- 2文目:理由や具体例を伝える
- 3文目:相手に質問を返す
長い説明ができなくても、この3文が使えれば会話のキャッチボールを作れます。
文法を間違えるのが怖いです
初心者のうちは、文法を完璧にすることよりも、相手に伝えようとすることが大切です。
間違えたとしても、その場で伝われば会話は続けられます。
文法の間違いを恐れて何も話さないより、知っている単語や短い文章を使って話してみましょう。
会話のあとに間違いを確認すれば、次の学習にもつなげられます。
会話が止まったら何と言えばよいですか?
何を質問すればよいかわからないときは、How about you?を使いましょう。
相手の話に反応したい場合は、Really?も便利です。
聞き取れなかったときは、Could you say that again?と聞き返せます。
会話が止まったときに使うフレーズをあらかじめ決めておけば、沈黙への不安を減らせます。
質問ばかりすると不自然になりませんか?
質問だけを続けると、相手が尋問されているように感じる可能性があります。
そのため、質問の前に自分の情報を一つ伝えるのがおすすめです。
I like action movies. How about you?
I went to Kyoto last year. Have you been there?
「自分の話+質問」の順番にすると、自然な会話になりやすいでしょう。
英会話の練習は一日何分すればよいですか?
長時間練習するよりも、短い時間でも繰り返し声に出すことが大切です。
まずは一日5分から10分程度、よく聞かれる質問に3文で答える練習をしてみましょう。
一度に多くのフレーズを覚えるのではなく、同じ表現を何度も使い、考えなくても言える状態を目指します。
英単語や英文法をもっと勉強してから話すべきですか?
英単語や英文法の勉強は必要ですが、すべてを覚えてから英会話を始める必要はありません。
知っている単語が少ない段階でも、短いフレーズやジェスチャーを使って会話の練習はできます。
英語の知識を増やす学習と、実際に声に出す練習を同時に進めることが大切です。
まとめ|答え・理由・質問の型で会話を続けよう
2文しか話せない英会話初心者でも、会話を続けることは可能です。
会話が止まってしまうのは、英単語や英文法が足りないからとは限りません。
多くの場合、会話を広げるための質問フレーズや受け答えの型を知らないことが原因です。
英会話を続けたい人は、次の3つを意識してみましょう。
- Yes・Noだけで終わらず、短い一文を加える
- becauseを使って理由を伝える
- How about you?で相手に質問を返す
基本となるのは、「答え+理由+質問」の3ステップです。
たとえば、好きな食べ物を聞かれたときは、次のように答えられます。
I like pizza.
It’s delicious.
How about you?
難しい英単語や長い文章を使わなくても、相手に質問を返せば会話のキャッチボールは続きます。
まずは、How about you?、Really?、Why?など、短くて使いやすい質問フレーズから練習してみましょう。
英会話では、完璧な文章を話すことよりも、相手の話に反応し、自分から言葉を返すことが大切です。
一日5分でも声に出す練習を続ければ、2文で止まっていた会話を少しずつ3文、4文へと広げられるようになるでしょう。