同じ音源を何回やる?伸びる反復回数の目安と打ち切り基準
英語学習でよく出る悩みがあります。
同じ音源を、何回やればいいのか。
10回。
30回。
100回。
回数を増やしているのに伸びた実感がない。
逆に、まだ足りない気もして不安になる。
この悩みの正体はシンプルです。
回数の基準がないのではなく、
伸びる状態の基準がない。
だから、終わらせ方が分からない。
この記事では、
- 伸びる反復と伸びない反復の違い
- 何回やるかを決める具体ルール
- レベル別の回数目安と到達基準
- 今日から迷わない打ち切りチェック表
- 音源を仕上げ切る反復テンプレ
を、迷いが消えるレベルまで具体化します。
目次
- なぜ同じ音源で迷うのか
- 回数より先に決めるべきゴール
- レベル別|反復回数の目安と到達基準
- 伸びる反復に変える修正ポイント
- 打ち切り基準|終わりのチェック表
- 仕上げ切る反復テンプレ
- よくある失敗と対処
- まとめ
なぜ同じ音源で迷うのか
同じ音源で迷う人は、真面目です。
ただ、真面目な人ほどこうなります。
- 回数を増やせば伸びるはずと思ってしまう
- できない原因が分からないまま続けてしまう
- 終わらせる根拠がなくて不安になる
結果、起きるのはこの3つです。
- 回数だけ増えるのに伸びない
- 飽きて集中が落ちる
- 別の音源に移るのが怖くなる
問題は努力不足ではありません。
反復の中に、修正が入っていないことです。
回数より先に決めるべきゴール
反復は、目的で回数が変わります。
まず、あなたが欲しいゴールを1つ選びます。
- リスニングを伸ばしたい
- シャドーイングを安定させたい
- 英会話で口から出るようにしたい
この3つは同じ反復に見えて、到達基準が違います。
だから回数がズレます。
ここからは、ゴール別に判断基準を明確にします。
- リスニング目的:聞き取りが95%以上で、聞き返しがほぼ不要
- シャドーイング目的:詰まりがなく、音の形が崩れない
- 会話目的:要約や言い換えが即座にできる
回数ではなく、到達基準で終わらせます。
レベル別|反復回数の目安と到達基準
ここでは、迷いが減るように「回数+到達基準」をセットで示します。
① 初級者
目安:20〜40回
ただし、回数より重要なのはこの到達基準です。
- スクリプトを見れば意味が100%分かる
- 音声を聞いたとき、単語の切れ目が見える
- 0.8倍なら追える
初級者が沼る原因は、聞き取れないのにシャドーイングを繰り返すことです。
先にこれをします。
- スクリプトを読んで、分からない単語を潰す
- 音と文字が一致しない箇所に印をつける
- その部分だけ3回ずつ集中して聞く
初級者は「全体を40回」より「苦手箇所を3回×10セット」の方が伸びます。
② 中級者
目安:15〜30回
中級者の壁は、音は分かるのに口が安定しないことです。
到達基準はこれです。
- 通常速度で、詰まりが1回以下
- 語尾が落ちない
- リズムが一定
中級者は「できない理由」を特定すると一気に短縮できます。
よくある原因は次の3つです。
- チャンクが長すぎる
- 語尾が弱い
- 子音のつながりが雑
この場合は、音源を区切って反復します。
- 1文を2〜3チャンクに分ける
- チャンク単位で3回成功
- 次のチャンクへ
- 最後に全文を3回成功
③ 上級者
目安:10〜20回
上級者は回数より負荷設計が重要です。
到達基準はこの3つです。
- 速度を上げても崩れない
- 感情を乗せても崩れない
- 要約が30秒で言える
上級者は反復回数を増やすより、条件を変える方が伸びます。
- 1.1倍でシャドーイング
- シャドーイング後に要約
- 同じ内容を言い換え
伸びる反復に変える修正ポイント
伸びない反復は、同じミスを繰り返します。
だから、修正を具体化します。
ここでは、よく効く修正の当て所を出します。
- 音が取れない:子音だけを拾う意識で2回聞く
- 語尾が消える:語尾だけ誇張して音読を5回挟む
- 途中で詰まる:チャンクを短くして成功率を上げる
- 速いと崩れる:0.8倍→0.9倍→等速の順で戻す
ポイントは、全体反復ではなく局所修正です。
打ち切り基準|終わりのチェック表
打ち切りは勇気ではなく、基準です。
次のチェックで、終わりを決めます。
- ノーミスで3回連続成功した
- 聞き返しがほぼ不要になった
- 録音して、ズレが自分で指摘できる
- 意味を考えなくても口が動く
このうち3つ当てはまれば、終了でOKです。
逆に、次が出たら一旦ストップです。
- 集中が切れて雑になった
- 同じミスが3回続いた
- ただ回数を稼いでいる感覚がある
この状態で続けても伸びません。
休憩か、修正に切り替えます。
仕上げ切る反復テンプレ
迷わないために、テンプレを固定します。
- ① 精聴(2回)
- ② スクリプト確認
- ③ 分からない箇所に印
- ④ そこだけ集中反復(3回×セット)
- ⑤ 音読5回
- ⑥ シャドーイング10回
- ⑦ 録音
- ⑧ ズレ修正
- ⑨ 修正後に3回成功で終了
この型を回すと、
回数が増えても迷いません。
よくある失敗と対処
同じ音源に飽きて集中できない
飽きは正常です。
対処は回数を減らすことではなく、負荷を変えることです。
- 速度を変える
- 区切りを変える
- 要約を入れる
完璧主義で次の音源に移れない
完璧は不要です。
「3回成功+録音でズレが指摘できる」までで十分です。
次の音源で同じポイントが再登場して、そこで定着します。
反復しているのに聞き取れないまま
その場合は反復ではなく、前処理不足です。
- 単語と意味を先に潰す
- 音変化を先に確認する
- 短い範囲で成功率を上げる
まとめ
同じ音源を何回やるか。
答えは、回数ではなく状態で決めます。
目安は、
- 初級:20〜40回
- 中級:15〜30回
- 上級:10〜20回
ただし重要なのは、終わりの基準です。
- 修正後に3回成功
- 録音でズレが指摘できる
- 意味を考えなくても口が動く
同じ音源は、回数を積むものではありません。
仕上げ切って、次へ進むための素材です。