単語が覚えられない人の復習間隔|忘却曲線で定着する学習設計
英単語を何度も覚えたのに、数日後にはすっかり忘れる。
単語帳を一周した直後は覚えた気がするのに、テストや会話では出てこない。
この悩みは、記憶力が悪いからでも、努力が足りないからでもありません。
原因はシンプルで、復習のタイミングが脳の仕組みに合っていないだけです。
この記事では、忘却曲線の考え方を使って「単語が定着する復習間隔」を設計します。
さらに、今日からそのまま真似できる復習スケジュールに落とし込みます。
目次
- 単語が覚えられない本当の理由
- 忘却曲線とは何か
- 単語学習に最適な復習間隔
- 忘却曲線ベースの復習スケジュール例
- 単語復習でよくある失敗パターン
- 単語が自然に定着する人の共通点
- FAQ(よくある質問)
- まとめ
単語が覚えられない本当の理由
多くの人は「単語は繰り返し見れば覚えられる」と思っています。
でも実際に差が出るのは、回数よりもいつ復習するかです。
覚えられない人がやりがちな復習
ここでは、ありがちなパターンを整理します。
- 一気に何十回も見る(短期的にはできた気がする)
- 同じ日にまとめて復習する(記憶が伸びにくい)
- 復習日を決めていない(気分でやるのでムラが出る)
これだと、脳が「忘れそうなタイミングで思い出す」経験を作れません。
結果として、翌週にはごっそり抜けます。
ここで重要になるのが、忘却曲線という考え方です。
忘却曲線とは何か
忘却曲線とは、時間の経過とともに記憶が薄れていく流れをイメージ化したものです。
ポイントは「覚えた直後から、忘れるスピードが速い」ということです。
忘却曲線で押さえるべき3つ
数字は個人差や学習内容で大きく変わるので、割合は目安として捉えるのが安全です。
- 覚えた直後から、記憶は急激に薄れる
- 何もしないと、短期間で「あやふや」になる
- ただし、適切なタイミングで復習すると、次に忘れるまでの時間が伸びる
つまり、忘却曲線は怖い話ではなく、攻略の地図です。
忘れる前提で、復習の予定を先に組む。
これだけで、単語学習の効率が一気に上がります。
単語学習に最適な復習間隔
忘却曲線ベースの復習は、いわゆる「間隔反復(スペースド・リピティション)」です。
結論は、短い間隔→少しずつ広げるが最強です。
初心者でも続く王道の復習間隔(テンプレ)
まずは、この5回でOKです。
- 1回目:覚えた当日(できれば数時間後に軽く)
- 2回目:翌日
- 3回目:3日後
- 4回目:7日後
- 5回目:14日後
ここでの狙いは、忘れかけた瞬間に思い出すことです。
完全に忘れてから見直すより、「あれ、なんだっけ?」で思い出す方が強く残ります。
復習は「見直し」より「テスト」が効く
復習の基本は、眺めることではなく回収です。
おすすめはこの順番です。
- 英→日(意味を言えるか)
- 日→英(単語を出せるか)
- 例文の穴埋め(運用できるか)
「思い出す作業」を入れた瞬間に、復習の質が跳ね上がります。
忘却曲線ベースの復習スケジュール例
ここでは、今日からそのまま使える形に落とします。
新しく覚える単語数は、1日20語で例にします。
毎日の流れ(最小で回る形)
やることは4つだけです。
- 新出単語:20語(意味+例文を“1回だけ”確認)
- 当日復習:同じ20語をテスト形式で回収(3〜5分)
- 翌日復習:前日の20語をテスト(間違いだけ残す)
- 過去復習:3日後・7日後・14日後の「間違い単語だけ」確認
すべての単語を毎回完璧にやる必要はありません。
忘れやすい単語だけが自然に残る設計にするのがコツです。
復習日の管理が苦手な人向け(固定ルール)
「何日後」を数えるのが面倒な人は、曜日固定にすると続きます。
- 新出:毎日
- 翌日復習:毎日(昨日分)
- 週1復習:日曜にまとめて(7日後相当)
- 隔週復習:第1・第3日曜(14日後相当)
綺麗に理論通りじゃなくても大丈夫です。
「間隔が広がっていく」形だけ守れば、効果は十分出ます。
単語復習でよくある失敗パターン
ここを潰すだけで、定着率が上がります。
失敗あるある
- 毎回、最初から全部復習してしまう
- 覚えた単語まで何度も見て時間が溶ける
- 復習の間隔が決まっておらず、やる気頼みになる
これだと、労力に対して成果が見えにくくなります。
モチベーションも削れます。
対策は「切り捨て」と「絞り込み」
復習で見るのは、基本的にこれだけでOKです。
- 間違えた単語
- 迷った単語(3秒以内に出なかった単語)
覚えた単語は、次の間隔まで寝かせる。
これが、忘却曲線を味方につける学習です。
単語が自然に定着する人の共通点
単語が覚えられる人は、才能があるというより「設計が上手い」です。
定着する人がやっていること
- 復習の間隔が決まっている(迷わない)
- 完璧を目指さない(間違いを前提にする)
- 眺めるよりテストで思い出す(回収する)
単語学習は、根性ではなく設計のゲームです。
忘却曲線に合わせるだけで「覚えられない」は確実に減っていきます。
FAQ(よくある質問)
Q1. 1日に何語やるのがベスト?
最初は10〜30語が無理なく続きます。
大事なのは量より、翌日・3日後・7日後に回収できる量にすることです。
増やすのは、復習が回り出してからでOKです。
Q2. 単語帳は何周すれば覚えられる?
「何周」より「間隔」で決まります。
1周目で完璧にするより、間隔を空けた2回目・3回目を作った方が定着します。
Q3. 覚えたはずなのに会話で出ないのはなぜ?
意味を見て分かる(認識)と、口から出る(想起)は別スキルだからです。
日→英、例文穴埋めなど「出す練習」を復習に混ぜると改善します。
Q4. 復習が追いつかなくなったら?
新出単語を減らして、復習を守るのが正解です。
復習が崩れると、結局また忘れて二度手間になります。
まとめ
単語が覚えられない原因は、復習の量ではなくタイミングです。
忘却曲線を味方につければ、少ない時間でも記憶は定着します。
まずは、翌日・3日後・7日後(余裕があれば14日後)の復習を予定に入れてください。
単語学習のストレスが、驚くほど軽くなるはずです。